雪、坂道ゴーストタウン化させない!「小樽」の“生き残り策” 観光都市から「健康で長く暮らせる街」へと進化
■移住を考える人も出てくるのでは この取り組みの主眼の1つは、居住者が離れていくことを食い止めることにある。 だが、見方を変えれば、暮らしやすいインフラ――、例えば、商店や居宅、教育、そして医療福祉などがあれば、移住を考える人たちが出てくるのではないだろうか。 筆者が滞在を通じて感じたのは、たった1週間とはいえ、観光で訪れることと、暮らすために訪れることは見える景色がまるで異なるという点だ。 確かに首都圏は便利だ。地方都市と比較をしてしまえば、地方都市のほうがあらゆる点に不便さは感じる。
しかし、街の繁華性以上に、住民が健やかに暮らすしくみが整っていることは、心身にゆとりを持たせるために必要なのではないかと、子どもの様子を見ていて痛感した。
永見 薫 :ライター