縄文土偶のグミ販売 リンゴ、黒糖、きなこ味の3種 八戸・丸美屋
八戸市の菓子処丸美屋は12日から、八戸市内出土の縄文時代の土偶をモチーフにしたグミ「これかわいいね」を販売する。土偶の顔の表情や特徴を再現した商品で、世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」や構成資産の是川石器時代遺跡のPRにもつなげる。 市の新規事業への助成金を活用。人気が高まるグミに着目し、地域の特色を生かした商品を開発した。 3種類各8個の計24個を1缶に詰めた。風張1遺跡出土の国宝の合掌土偶は顔と祈りのポーズを再現したリンゴ味、頬に手を添えた頬杖土偶は黒糖味。是川中居遺跡出土の屈折像土偶は特徴的なギョウザに似た頭を表現し、きなこ味にした。立体造形は八戸工業大の学生が資料などを参考にデザイン。同大の宮腰直幸教授が監修した。 1缶の価格は税込み1200円。当面は丸美屋の小中野本店と八食センター店で販売。将来的には他の遺跡の出土品をモデルにした商品の開発も検討したい考えだ。 若山忠義社長は「3種類の味はそれぞれ個性があっていい仕上がりになった。是川地域の縄文文化に親しみ、興味や知識を持つきっかけにしてほしい」と期待する。
デーリー東北新聞社