健康診断“下半身見られた” 男子児童「パンツごと引っ張られて…」 保護者会で謝罪は? 保護者「医師をやめてほしい」
医師「肌に触れることはしていない」
これに対し医師は7日夜、「学童期の健康診断というのは思春期に入る前から思春期に入っていく時期。だから、体が大きく変化していく時期。小学校の6年間は成長と成熟のアンバランスがないかということを見ていくことが一番大事だと思ってる」と語りました。 その診察の一環で、下半身を見たと認めました。 医師 「そういうことはしない方がいいんじゃないかと言われれば、専門家の立場としては必要なこと。それで見つかる病気の人がいるから、しないよりはした方がいい」 「パンツを開いて、ぱっと見ただけですけど。肌に触れることはしていない。下半身に手を入れたと言われているけど、それは絶対にしていない」
学校医「下腹部の診察はほとんどない」
ただ、学校医として20年以上、学校健診を行っている柴田小児科医院の柴田雄介院長は「下腹部を診察するようなことはほとんどないと思う。一般的な児童であれば発達を見るようなことはない」と話します。 保護者などからの相談がない限りは、下半身を目視で確認したり、触診したりすることはないといいます。 文部科学省も今年1月、健康診断時には体操服やタオルなどで体を覆って診察するなど、子どもたちのプライバシーや心情に配慮するよう、全国の教育委員会に通知しています。
下半身を見た児童への謝罪はナシか
7日夜の保護者会でも、プライバシーについて保護者から追及がありました。 ──児童もしくは保護者の同意なしに他人の下半身を見るのはどうなんですか? 医師 「許可を得ないでやったことが違反なのであれば、終わったことなので、繰り返さないように、そのことに関してはおわびする」 許可を得なかったことについては謝罪。その一方で、下半身を見た児童らへの謝罪はなかったといいます。
教委は「配慮できなかった」と謝罪
保護者の1人は取材に、こう語ります。 「傷ついた子どもがいるって言われたところで、謝る気がない。謝ればいいんですかという感じで終わってたので、全く反省してないんじゃないかなと思う。できれば医師をやめてほしい。人を傷つけたことを理解できない人ならやめてもらいたい」 教育委員会は7日夜の保護者会で、児童の心情やプライバシーに配慮できなかったとして謝罪。今後は新しい学校医に代えるとともに、健康診断の具体的な内容などを事前に保護者と児童に伝えることなどを徹底していくとしています。 (6月7日『news zero』より)