英国、電子渡航認証を義務化 不法移民入国防止狙い…乗り継ぎでも必要に
【ロンドン=黒瀬悦成】英政府は8日、日本や米国など約50カ国・地域から観光や商用などで入国する渡航者にETA(電子渡航認証)の取得を義務付ける制度を始動させた。4月2日からは欧州連合(EU)加盟国からの渡航者を含め、すべての外国人渡航者にビザ(査証)またはETAの取得が義務付けられる。 英政府によると、ETAの導入は、入国審査のデジタル化を進めることでセキュリティーを強化し、不法移民の入国などを防ぐのが目的。英国経由の乗り継ぎの場合でもETAが必要で、ETAを取得しないと英国行きの航空機に搭乗できない可能性がある。 申請料は10ポンド(約2千円)で、パスポートが期限内であれば1回の申請で2年間有効としている。