投資詐欺 被害者だからこそ知る手口を詳細に 旭川の男性、本出版
【旭川】旭川市の会社員男性(40)が、原油取引をうたう投資詐欺で現金220万円をだまし取られた自らの経験をつづった本をデザインエッグ社(大阪)から出版した。「詐欺の手口を知っているのは詐欺師と被害者だけ」。被害者だからこそ知る詐欺の手口を詳細に示し、急増する投資詐欺の被害防止を願う。 発端は2月下旬。男性はLINE(ライン)上に表示された実業家・堀江貴文さんをかたる人物による投資勧誘広告にアクセスし、相手とのやりとりを始めた。指定された株式の購入で1度利益が出たことから、次に持ちかけられた架空の「国際原油取引」にも応じ、3回に分けて計220万円を指定口座に振り込んだ。 男性は当時「常に半信半疑だった」と言う。それでも、架空の取引で損失や利益を繰り返すうち「もっともうけたい」との思いが勝り、振り込みを重ねていった。