衆院東京15区補選告示日に、乙武洋匡氏の第一声会場前で演説するつばさの党の根本良輔氏（2024年4月16日撮影）

　都民ファーストの会の尾島紘平幹事長は13日、自身のXを更新し、警視庁がこの日、4月28日投開票の衆院東京15区補選で、複数の候補者や陣営の街頭演説を妨害したとして公職選挙法違反（選挙の自由妨害）の疑いで政治団体「つばさの党」の事務所などに対する家宅捜索に入ったことに言及した。 【写真】家宅捜索を受け、朝霞市内で報道陣の取材に応じるつばさの党の黒川敦彦代表 　尾島氏は、同補選に無所属で出馬した作家の乙武洋匡氏の選対責任者を務め、つばさ側のたびたびの妨害行為に、街頭演説の現場などで対応に追われた。 　尾島氏は「つばさの党事務所および幹部自宅に家宅捜索が入りました。容疑は公職選挙法違反（選挙の自由妨害）。民主主義に対するテロであり、許されない行為でした」と投稿。また「被害者は多数、それなりに重い罪になるかと。模倣犯が続かないよう、法改正も急がれます。これが片付かないと、本当の意味で選挙が終わりません」ともポストした。 　警視庁の家宅捜索の対象は、つばさの党の事務所（東京都千代田区）のほか、同補選に立候補し、落選した根本良輔元候補（29）や同団体の黒川敦彦代表（45）の関係先。選挙戦でほかの複数の候補者の街頭演説に選挙カーで乗り付け、マイクや拡声器で大音量でヤジを飛ばしたり主張を続けたほか、「パトロール」と称して他の候補者の選挙カーを車で追いかけるなどして交通を妨げるなど、選挙活動を妨害した疑いが持たれている。