線状降水帯の予測情報 「都道府県」単位で発表へ 新スパコン運用で見逃し確率改善
大雨をもたらす線状降水帯が発生する可能性を予測する情報について、5月28日から気象庁は、対象エリアをこれまでの「地方単位」から「府県」単位に絞りこんで発表することになりました。 【写真を見る】線状降水帯の予測情報 「都道府県」単位で発表へ 新スパコン運用で見逃し確率改善 線状降水帯は発達した雨雲が次々と発生して同じ場所に帯状に連なる現象で、局地的な豪雨をもたらします。 大分県内では、甚大な被害が出た2017年の九州北部豪雨や、2020年7月の豪雨でも線状降水帯の発生が確認されました。 気象庁は線状降水帯が発生する可能性を半日前に知らせる予測情報を2年前から提供してきて、5月28日からは新たな運用が始まります。 (大分地方気象台・後藤貴士予報官)「これまでは九州北部地方などある程度広い範囲を対象として発表していましたが、5月28日から大分県など県単位の発表となります」 今年3月に導入した新たなスーパーコンピュータにより予測の精度が向上。これまで九州北部など「地方単位」だった対象エリアを28日からは「府県単位」にエリアを絞り込んで発表します。 また、予測できずに発生する「見逃し」の確率も「3回に2回程度」から「2回に1回程度」に改善されるということです。 (大分地方気象台・後藤貴士予報官)「大雨災害に関する危機感を早めに持っていただくことが大事。そのうえで、ハザードマップや避難場所、避難経路の確認行っていただきたい」 6月から7月にかけて県内の降水量は、平年並みか多いと予想されています。大雨のシーズンに向けて新たな予測情報が防災につながることが期待されます。
大分放送