【速報 ツール・ド・フランス2024】狂気の超高速レースは平均時速48.8km/h、最後は小集団スプリントでフィリプセン/第13ステージ
チーム総合順位 1 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)in 158h 12' 09'' 2 スーダル・クイックステップ(ベルギー)+21' 03'' 3 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)+ 22' 22''
リタイア 13 フアン・アユソ(スペイン/UAEチームエミレーツ) 145 ヘスス・エラダ(スペイン/コフィディス) 81 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
7月13日(土) 第14ステージ ポー > サン=ラリー=スーラン プラ・ダデ 151.9 km(山岳/獲得標高 4000 m) 大会初の山頂フィニッシュ 待ちに待った大会初の山頂フィニッシュがやって来た。すでに丸2週間バトルを繰り広げてきた総合勢が、いよいよ本気で山の脚をぶつけ合う。21世紀のツールが、これほどまでにお楽しみの時間を引き延ばしたのは初めて。しかもラスト8日間の実に半分以上の5日間が、難関山頂フィニッシュなのだ! 前区間を締めくくったポーから、静かに勝負のステージは始まる。前半の70kmは微妙な上り基調。本格的な山に突入する前に、いまだマイヨ・ヴェールを追い求めるスプリンターたちが、改めて中間ポイントを熱望するかもしれない。その後の残す80kmは、もはや本格派クライマーだけに許された世界。3つの難峠が、息つく暇もないほど、立て続けに襲い掛かる。ステージ全体の獲得標高4000mのうち、実に3500mを後半だけでこなさねばならない。 選手たちが真っ先に挑みかかるのは、伝統の超級トゥルマレだ。アルプスの巨人ガリビエが64回目の登場なら、なんとピレネーの雄はなんと85回目。標高2115mまで先頭で登り詰めた勇者には、おなじみ、第2代開催委員長ジャック・ゴデ記念賞(5000ユーロ)のご褒美も待っている。一方の2級ウルケット・ダンシザンは2011年に初めてツールを迎え入れて以来、今年で登坂7回目と、近ごろすっかり常連になった。 そしてクライマックスは、10年ぶりに訪れるプラ・ダデ。全長10.6km・平均勾配7.9%の山道は、麓の3kmが平均10.4%とことさら厳しく、必ずやマイヨ・ジョーヌ候補を小さく絞り込むに違いない。ちなみに今から50年前、38歳レイモン・プリドール(おなじみマチュー・ファンデルプールの祖父)が「カニバル」メルクスを打ち破り、人生最後のツール区間を勝ち取った場所として名高いが、46年前にマリアノ・マルティネス(レニー・マルティネスの祖父)が優勝し、山岳賞へと大前進した山でもある!
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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