【恒例】福博の街で年に1度の大売出し「せいもん払い」佐賀では新酒の初しぼり 暑さで苦労も
FBS福岡放送
15日、冬の訪れを告げる恒例行事が各地で開かれました。この夏の暑さに悩まされた人たちの姿がありました。
■呼び込む男性 「せいもん払い、年に1度の大売出し!本日初日ですよ。」 八女産の上煎茶が3割引きの500円、冬物のコートは半額の8800円です。 15日から始まった「福博せいもん払い」は、明治時代に大阪・堺の「えびす市」をヒントに始まったとされる、この時期恒例の大売り出しです。福岡市内あわせて23の商店街やデパートなどが参加しています。
■鬼丸ゆりか記者 「期間中、商店街にある各店舗で買い物をすると、くじを引くことができます。」 福岡市博多区の上川端商店街では、期間中に買い物をすると新米1キロが当たる「えびすくじ」を行っています。 ■訪れた人 「食品が当たるとか安くなるのは一番うれしい。冬が来たと思う。」 ■福岡市商店街百貨店量販店連盟・正木研次 会長 「(去年よりも米の確保は)大変でした。やめられるところも結構あって。何とか農家の皆さんにお願いして出していただいているので。大変だと思いますが、ぜひ当ててください。」 「せいもん払い」は20日まで行われています。
佐賀県小城市にある天山酒造では、新酒の初しぼりが行われました。佐賀県産の新米「日本晴」を使って仕込み、できたばかりの新酒の味わいを確かめました。
■天山酒造 杜氏・後藤潤さん 「キレがあってシャープ。」 ■関係者 「フルーティーさも。」 「ちょっと安心しました。」 ことしは、暑さの影響で稲の生育が心配され、仕込みでも氷を使って温度管理をするなど苦労があったということです。 ■後藤さん 「ことしは暑くて大変だったのですが、マスカットやバナナといった、いい香りがふわっと口の中に広がってきます。」 初しぼりの新酒は、一升瓶でおよそ9000本製造され、12月2日から佐賀県内を中心に順次販売されます。