新入幕・欧勝馬が敢闘賞 初来日した母が観戦「三賞を獲得した姿も見せられてうれしい」
◆大相撲 ▽夏場所千秋楽(26日、東京・両国国技館) 西前頭14枚目・欧勝馬(鳴戸)は勝てば新入幕での敢闘賞の決まる西前頭10枚目・金峰山との一番。右差しを狙ってきた相手に土俵際まで押し込まれるも、すかさず頭をつけて左上手を左前まわしに入れ替えた。低い姿勢で相手の体を浮かせながら寄り切り。「勝ったらもらえるというのは場所に来て知った。緊張した。自信になる。体が良く動いた」と振り返った。 千秋楽には来日10年目で、初めて来日した母・セレングーさんが国技館に応援に駆けつけた。当初は観戦予定がなかったが、師匠・鳴戸親方(元大関・琴欧洲)の計らいでチケットが用意された。「花道では母の姿が見えた。三賞を獲得した姿も見せられてうれしい」と笑顔を浮かべた。 一方、受賞式を待つ支度部屋では日体大の後輩・大の里の万歳三唱を目に焼き付けた。「いつかは自分も優勝したい」。一度は首位に立ち、優勝争いにも加わった。この経験を来場所に生かす。
報知新聞社