大津熊本道路と大津道路の建設に22億8千万円 国交省が箇所付け発表 補正予算成立受け
政府の2024年度補正予算の成立を受け、国土交通省は17日、事業ごとの主な予算配分(箇所付け)を発表した。熊本県関係の公共事業費では、熊本市と大分市を結ぶ中九州横断道路の一部である「大津熊本道路」(13・8キロ)と「大津道路」(4・8キロ)の建設に計22億8千万円を充てる。 熊本県の菊陽町への台湾積体電路製造(TSMC)の進出をはじめ、一帯では半導体関連企業の集積が進む。周辺道路の整備に予算を配分し、企業の生産性向上や地域活性化を図るという。 大津熊本道路では、既存道路と交差させる仮設道路や橋梁[きょうりょう]の工事などに配分。昨年9月に着工した熊本北ジャンクション(JCT)-合志インターチェンジ(IC)の9・1キロには20億円、着工していない合志IC-大津西ICの4・7キロには2億円を計上した。 大津道路(大津西IC─大津IC)は大津熊本道路と国道57号北側復旧道路をつなぐ。今年4月に新規事業化された。今回、着工に向けた測量設計費として8千万円を計上した。
県関係の他の配分は今月18日、九州地方整備局が公表する。(中尾有希)