【福岡ボート(サマータイム)一般】島川光男 いつまでも若いレースを
<25日・福岡ボート・5日目> 福岡巧者の意地を見せた。準優10Rで島川光男(59)=広島=は4コースから全速ツケマイで攻めると、道中でSGウイナー吉田拡郎を競り落として優出の切符を確保。今節はなかなかリズムに乗り切れなかったが、「今節で初めて自分のレースができた」とここ一番できっちり決めて留飲を下げた。 今節は珍しくエンジン出しに苦労していたが、理由はピット離れの悪さ。「ピット離れが悪いことで、進入に気を使いすぎてレースに集中できていなかった」。苦心惨憺(さんたん)だったペラ調整も諦めずに取り組むことで最後に正解を出した。「頑張ったかいがありました。まだ万全ではないですけど、掛かりも上向いたし、これならレースに集中できる」。時間はかかったが、後顧の憂いはしっかり取り払った。 大ベテランの域に達しているが、レース内容の若さは20代と言っても過言ではないほど。がんがん握って回るレーススタイルは59歳という年齢を感じさせない。「〝いつまでも若いレースを〟と心がけてはいるんですけどね。いつまでやれるやら(笑)。グラチャンの人みたいなレースはできないけど、少しでも近づけるように優勝戦も頑張ります」。30歳はアンチエイジングされたスピードターンで、大外からでも諦めずに勝機をうかがう。(森 大輔)