公立高校入試終わる 大島学区の受験倍率0・64倍
鹿児島県内公立高校の2024年度入学者選抜学力検査は6日、各会場で社会、数学の学力検査と面接があり、2日間の日程を終えた。県教育委員会によると、学力検査定員1万1033人に対して8943人が受験。全日制と定時制を合わせた最終受験倍率は0・81倍で14年連続で1倍を下回った。受験者が1万人を切るのは7年連続。最終日は社会の問題で資料に一部誤りがあったものの、別紙を配布して対応し大きなトラブルはなかった。 学力検査は全日制66校152学科と定時制2校3学科で実施。連携型中高一貫教育校の与論高校(普通)は出願者がいなかったため行わなかった。学校・学科別の最終受験倍率は全日制で①鹿児島中央(普通)1・42倍②甲南(同)1・40倍③松陽(美術)1・38倍④武岡台(情報科学)1・32倍⑤鹿児島南(情報処理)1・29倍―の順に高かった。 全日制56校116学科と定時制2校2学科で定員を割った。 大島学区は学力検査定員988人に対して633人が受験し、最終受験倍率は0・64倍だった。合格者は13日午前11時以降、各学校のホームページなどで発表される。第2次入学者選抜の出願期間は18~19日正午。21日に面接や作文などによる選考があり、22日午後2時以降に合格者を発表する。
◆試験終え、安堵の表情 大島高校の受験生
奄美市名瀬の県立大島高校では、学力検査定員235人に対して219人が受験した。2日間の日程を終えた受験生らは安堵(あんど)の表情で会場を後にし、引率者に手応えを報告していた。小雨が降る中、同校周辺には受験生を迎えに来た保護者らの車が長い列をつくった。 名瀬の男子生徒は「数学が難しかったが、全体を見て解けそうな問題から取り組んだ。面接では予想外の質問がきて緊張した」と振り返った。 瀬戸内町から受験に訪れた女子生徒は「練習とは形式が違う問題があったが解けたので自信はある。今日は家に帰ってゆっくりしたい」と話し、「合格したら吹奏楽部に入りたい。体育祭も楽しみ」と高校生活に期待を膨らませた。