トヨタ自動車九州陸上競技部は、今井正人選手（39）が今月25日のクロカン日本選手権を最後に現役引退することを発表した。 【写真で見る】現役引退を発表した「元祖・山の神」 今井正人選手

箱根5区で3年連続“区間賞”

元祖・山の神と呼ばれる

今井選手は順天堂大学時代、箱根駅伝、山のぼりの5区で3年連続区間賞を獲得するなど、圧倒的な走りを披露。“元祖・山の神”と呼ばれ、陸上ファンから親しまれてきた。卒業後は福岡県のトヨタ自動車九州に進み、バルセロナ五輪男子マラソン銀メダリスト・森下広一監督のもとで競技に打ち込んだ。 駅伝では、入社直後からチームの中心選手として活躍。マラソンでは2015年に東京マラソンで当時日本歴代6位となる2時間7分39秒をマークし、世界陸上代表に内定。ところが大会直前、髄膜炎を発症し欠場を余儀なくされた。

MGCに出場するも無念の途中棄権

“クロカン日本選手権”がラストラン

去年10月にはパリ五輪マラソン代表選考会となるMGCに出場したが、直前の故障も影響し、無念の途中棄権となった。ファンからだけでなく、後輩思いの優しい性格でチームメイトからも慕われてきた“元祖・山の神”。17年間の競技生活を送った福岡で、2月25日、集大成の走りを披露する。