伊藤匠叡王、タイトル獲得後初対局「JT杯」開幕戦 稲葉陽八段との1回戦は仙台で公開対局
「第45回将棋日本シリーズJTプロ公式戦(JT杯)」開幕戦、伊藤匠叡王(21)対稲葉陽八段(35)戦が29日、仙台市「夢メッセみやぎ」で公開対局として始まった。 伊藤にとっては20日にタイトルを初めて獲得して以来、初めての対局。JT杯は初出場となる。対局を前に、「日本シリーズは子供の頃から憧れていた舞台。出場を非常に楽しみにしていました。稲葉八段は早見えで、気づきづらい手を指す。見ている方の参考になる将棋を指せればと思っています」と話した。 対する3年連続4回目の出場となる稲葉は、「いよいよ始まるということで緊張感が高まってきています。1局でも多く指したい。伊藤叡王は実力が評価されている若手棋士。叡王を獲得されて充実されている。自分の力を出し切っていい将棋が指せるようにしたい」と抱負を語った。 持ち時間は各10分、これを使い切ると1手30秒の秒読みとなる。ただし、秒読みに入ってからは1分単位で5回の考慮時間がある。決断良く指さなければいけない早指し戦だ。