馬場氏と吉村氏が語気強め言い合う場面も 会合の「非公開」動画データから読み取る維新リーダー2人の「ホンマの関係」 吉村氏はきょう「溝が生じているとかいうのはない」と改めて強調
■白熱の議論か、対立の可視化か
続いて、旧文通費改革を最初に訴えたことで知られる小野泰輔衆院議員が発言。 「私はこういう場は必要だと思う。こういう場で、とにかく言いたいことはみんな言う。そしてそれを執行部が受けて、どうするかということを是非詰めていただきたい」と述べた。 維新は結党以来、白熱した激しい議論を繰り返してきたという。今回もその一環だった、との見方もある。 一方で別の維新関係者は、「馬場さんと吉村さんの対立が、はっきり可視化されてしまった」と語る。 最近、馬場代表と吉村共同代表の意見の食い違いが目立つ。 政治資金パーティーについては、馬場代表が「存続」、吉村共同代表は「禁止」を主張していた。与党との距離感の考え方も異なる。 さらに、馬場代表が「大阪都構想」への3度目の挑戦に意欲を示した際も、吉村共同代表は否定こそしなかったものの、「何らかの民主的プロセスが必要」などと距離を置くような姿勢をみせている。複数の維新関係者は、「3度目の挑戦なんて、軽々しく口にしてほしくない」と、一様に冷ややかな反応だ。 馬場代表の発言には、党内の結束を呼び掛けるフレーズが増えている。「後ろからバンバン」発言もその一環だと思われる。トップが結束を呼び掛ける時は、結束していない時であると相場が決まっているものだが、果たして維新はどうだろうか。 吉村共同代表は7月3日の会見で、「軋轢が生じているだとか、何か溝が生じているとかいうのはない。馬場代表を中心にして全員が一致して進んでいく、改革を実行していくということは当然だと思っている」と、馬場代表との対立を否定した。しかし、「説明会」の動画を見れば見るほど、2人の発言の端々に、何とも言いようのない「トゲ」がある感じがした。 (関西テレビ報道情報局東京駐在 鈴木祐輔)