馬場氏と吉村氏が語気強め言い合う場面も 会合の「非公開」動画データから読み取る維新リーダー2人の「ホンマの関係」 吉村氏はきょう「溝が生じているとかいうのはない」と改めて強調
■攻守交代?噛みつく馬場代表
その後、吉村共同代表のこの質問が、馬場代表の逆鱗に触れることになる。 【吉村共同代表】「もちろん万博とかIR、これはもちろん我々は国家のためにやっているわけであって、自民党のためにやっているわけでは僕はないと思っていますので、いろんな批判も我々受けますけれども、やっぱりそこで正面から、改革でぶつかっていくというのは僕はあるべき姿じゃないかなと」 【馬場代表】「ちょっとさっき共同代表が言った中で、こっちが取り間違えてるんやったら言うてほしいんやけど、万博とかIRは別に、自民党のためにやってるんじゃないです。ただ、IRの許可が下りるときもそうであったように、堂々と自民党と真っ向からケンカしても、ただ邪魔されるだけなんで、そこをよく理解しておいていただかんと。何か『大阪から政府に対してモノを言うの当たり前やろ、噛んでいけるの当たり前やろ』と、そういう考えを持たれてたら、われわれも立つ瀬ない。そういうことを理解してほしいですね」 【吉村共同代表】「僕はやっぱり方向性としては賛成なんです。賛成なんです。結果としてできないからって何か大きく批判するっていうことではないとは思っているんですけれども。ただやっぱりね、(自民と同じ)船に、政治とカネの問題で乗ってるのは、僕は政策活動費だなというのはちょっと思ってて、ここはもうあの…」 【馬場代表】「政策活動費はさっきもう話が終わって、今後の展開どうするか引き取らせてくれって藤田幹事長が言うてるわけね。その話はもう終わり!」 【吉村共同代表】「分かりました。ほんならもう…」 【馬場代表】「俺が聞いてるのは、俺が聞いてるのは、『万博とかIRは自民党のためにやってる』と共同代表が言うたから、それどういう意味なのかなっていうことを教えてほしい」 吉村代表は引き下がろうとするが、馬場代表は追い討ちをかけるようにたたみかける。 【馬場代表】「自民党のためにやってるんと違うやんか。俺が自民党のためにやってると言うたみたいに、捉まえたんかなって思った」 【吉村共同代表】「いや、それはないですよ。自民党のためにやってるわけじゃない。国のためにやってる」 【馬場代表】「じゃあなんで、そんなこと言うの?皆がこっちで協力して、何とかそれがうまいこといくように日々努力してるわけ。大阪のメンバーは大阪のメンバーでみんな努力してくれてる。だから一致団結してやるから、ええ方向にどんどん進んでいってる。自民党とケンカすることと、IRと万博のことと絡めること自体が、ちょっとおかしいと思うよ」 【吉村共同代表】「そうです。だからそれは関係ないということだと思います」 【馬場代表】「それは吉村共同代表が言うた。『自民党のためにやってるんじゃない?』ということ。俺らが自民党のためにやってるかのように誤解されるから、申し上げてるだけ」 【吉村共同代表】「分かりました。それはその通りだと思います。国のためにやってる。なので政策活動費は、是非廃止してもらいたい。廃止すべきだというのが僕の考え方…です」 馬場代表からの「圧」に押されながらも、「政策活動費の廃止論」を最後にもう一度ねじ込んだところで、吉村共同代表の意見表明は終わった。