【山口県】周南市議会正副議長は初の40代コンビ 改選後初の定例会・監査委員は島津議員
周南市議会の6月定例会が24日に開会し、議長に最大会派の志高会(7人)代表の福田健吾議員(48)=福川=▽副議長には未来ラボ(5人)代表の井本義朗議員(47)=宮の前=を選ぶなど議会人事を決めた。議会選出監査委員は幸友会(3人)所属の元市長、島津幸男議員(78)=毛利町=の就任が決まった。
議長、副議長とも新南陽在住
5月26日投開票の市議選以来、初の本会議で、新議員の任期は20日から。議長選は最年長の島津議員を臨時議長に進められた。 福田議長は6期目で、副議長や議会運営委員長を経験。井本副議長は5期目で、企画総務委員長、監査委員を務めた。ともに新南陽地域在住で、40代コンビの正副議長は初めて。 監査委員に市長経験者の市議が就任するのは、県内では下関市長1期、同市議5期を務めた亀田博氏(87)以来と見られる。
福田議長「市民に開かれた議会を」
福田議長は「二元代表制の一翼を担う重責を感じている。全国的な政治不信の中、私たちにも魅力ある議会づくりをどう進めていくかが問われている。市民に開かれた議会運営を進めていきたい」と抱負を語り、井本副議長も「市民の皆さんから信頼される市議会を目指して、力を合わせて頑張りたい」と話した。 監査委員に就任する島津議員は「江戸幕府の大目付け役のような立場で、市民の皆さんの目線に立って市政全体を厳しく監査したい」と意欲を示した。 正副議長選の開票結果は右表の通り。(委員会構成と監査委員の参考投票の開票結果は後日掲載)
監査委員はすべての都道府県や市区町村に置かれ、財務事務が適正かを監査する。周南3市はいずれも委員定数は2人で、市長が議会の同意を得て「識見を持つ委員」と「議員からの委員」を1人ずつ選任する。議員からの委員は、議会内の投票結果を参考にして市長が任命する。 3市の非議員の監査委員は、周南市、下松市は市の部長経験者▽光市は税理士を選任。周南市は元市長と元市部長がともに監査委員に就任する異例のケースになった。 (山上達也)