はびこるDDoS攻撃代行業者、ツールも提供 サイバー犯罪の「入り口」危惧
■「匿名ではない」
日米欧などは昨年末から共同で、官庁などのホームページ(HP)や交流サイト(SNS)などで、安易にDDoS攻撃へ加担しないよう求める啓発キャンペーンを展開している。
警察庁はHPやXのアカウントに画像を掲載。代行サービスの利用は違法だと注意喚起し、«あなたはネット上で匿名ではありません»«犯罪を犯す時、あなたは常にネット上に痕跡を残しています»などと呼びかけている。
警察庁の担当者は「国際的にも、代行サービスの利用者は『軽い気持ちでやっている』という認識が共有されている」と指摘。サイバー犯罪の世界に入ってしまうきっかけになりかねないとして「(DDoS)攻撃はいたずらではなく犯罪だと知ってもらい、抑止につなげたい」と話した。(橋本昌宗)