ハリス氏、黒人教会で誕生日 トランプ氏はマックで「庶民派」アピール
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【10月21日 AFP】米大統領選まで2週間余りとなる20日、60歳の誕生日を迎えた民主党候補のカマラ・ハリス(Kamala Harris)副大統領は激戦州ジョージアの黒人教会で遊説を行った。一方、共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領はペンシルベニア州のファストフード大手マクドナルド(McDonald's)でフライドポテト作りに挑戦し、労働者階級へのアピールに努めた。 ハリス氏はこの日、MSNBCのインタビューで、トランプ氏の敵意に満ちた中傷を批判。米国民には「より良い指導者がいていいはずだ」とし、「トランプ氏には再び大統領になる資格はない」と切り捨てた。 最近のトランプ氏は、不法移民を動物に例え、敵と見なした相手への報復をほのめかし、独裁体制を敷くロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領らを称賛。19日には、ハリス氏を「クソ副大統領」と呼び、支持者から歓声が上がった。 ジョージア州アトランタ(Atlanta)近郊のバプテスト派の大教会で演説したハリス氏は、「憎悪と恐怖をまき散らして混乱を引き起こしている」人々もいるが、他者への思いやりを大切にするよう黒人の信徒らに呼び掛けた。 ミュージシャンのスティービー・ワンダー(Stevie Wonder)さんも登壇し、自身の楽曲「Happy Birthday」を歌ってハリス氏の誕生日を祝った。 一方のトランプ氏は、フィラデルフィア(Philadelphia)郊外のマクドナルドの店舗で、エプロン姿で満面の笑みを浮かべながらフライドポテトを揚げて見せ、「この仕事は嫌いじゃない」と話した。 ハリス氏が大学時代の夏休みにマクドナルドでアルバイトをしていたという発言をめぐり、トランプ氏は根拠を示すことなく、虚偽だとする主張を繰り返してきた。マクドナルドでの遊説も、ハリス氏をやゆする意図があるとみられる。(c)AFPBB News