パリ五輪「銀」、柔道・高山莉加が現役続行を表明「テレビで金メダリスト見て悔しかった。まだ戦える」 故郷に凱旋、都城市民栄誉賞を受賞 副賞は牛10頭…
パリ五輪柔道混合団体で銀メダルを獲得した女子78キロ級の高山莉加選手(29)=三井住友海上、鹿児島南高卒=が22日、出身地の宮崎県都城市に凱旋(がいせん)し、市役所で市民栄誉賞を贈られた。高山選手は「4年後のロサンゼルス五輪を目指したい」と現役続行を表明した。 【写真】〈市民栄誉賞の副賞は驚きの…〉池田宜永市長から都城市市民栄誉賞を贈られた高山莉加選手(左)=22日、都城市役所
市役所玄関では、職員100人以上が拍手で出迎えた。高山選手は沖水小、中学校の同級生である市地域振興課の山崎汐莉さん(29)から花束を手渡され、満面の笑顔。贈賞式では「夜遅くまで応援していただき、それがメダルにつながった」と感謝した。 式後の取材で高山選手は現役続行について、「パリ五輪を終えた時は柔道人生は終わり、と思っていたが、日本に帰ってテレビに出ている金メダリストを見て、悔しいと思った。この悔しさがある限り、まだ戦えると思った」と話した。 高山選手は日南市の実家に1週間程度滞在し、英気を養うという。23日は母校の鹿児島南高などを訪問する。
南日本新聞 | 鹿児島
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