10月以降は「ジェネリック」を選ばないと、薬の自己負担が「25%」増える!? 2024年10月から導入される“新医療制度”を解説
新制度が導入される理由
このような新しい制度が導入された理由は、医療費を減らしてより有効に医薬品を使うためです。 国は先発医薬品に特別の料金を設けることで、ジェネリック医薬品の使用を進めようとしています。ジェネリック医薬品を使うと、個人の医療費負担が減るだけでなく、国全体の医療費を抑えることにもつながるのです。 日本では毎年医療費が増え続けていますが、その原因の一つが値段の高い先発医薬品です。ジェネリック医薬品への切り替えを進めることで、浮いたお金を新しい医療技術や先発医薬品の開発に回すことができます。新しい制度には、このように安心して必要な医療を受けやすくしていくというねらいがあるようです。
ジェネリックへの切り替えを検討しよう
新制度により、先発医薬品を選ぶと今後さらに自己負担額が増える可能性があります。一方で、ジェネリック医薬品を選ぶことで、薬の費用負担を軽減できます。自己負担が減ることはもちろん、国の医療費を有効に使えるようにもなり、未来の医療制度がより良いものになることが期待できます。 ジェネリック医薬品は、国の厳しい審査をクリアしたものだけが承認されています。「なんとなく不安」という理由で先発医薬品を使用していた人は、主治医や薬剤師とも相談して、ジェネリック医薬品への切り替えを前向きに検討してみてはいかがでしょうか。 出典 厚生労働省 後発医薬品のある先発医薬品(長期収載品)の選定療養について 厚生労働省 長期収載品の処方等又は調剤に係る選定療養における費用の計算方法について 執筆者:山田麻耶 FP2級
ファイナンシャルフィールド編集部