豪消費者信頼感、10月は前月比6.2%上昇 2年半ぶり高水準
[シドニー 8日 ロイター] - オーストラリアのウエストパック銀行とメルボルン研究所が発表した10月の豪消費者信頼感指数は89.8で、前月比6.2%上昇した。消費者の利上げ観測が大幅に後退し、生活費による圧力が引き続き緩和していることから2年半ぶり高水準となったが、悲観的な見方が依然大きく上回っている。 ウエストパックのシニアエコノミスト、マシュー・ハッサン氏は、悲観論が強いものの「10月の数字は2年半前にオーストラリア準備銀行(中央銀行)の金利引き締め局面が始まって以来最高水準となった」と指摘。 「海外の利下げのほか、国内インフレ緩和を示す兆候がより明確になったことで期待が高まっている。消費者はもはや利上げの可能性を恐れていない」と述べた。 中銀は先月、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを4.35%に据え置いた。金利は昨年11月以来据え置かれている。 10月は家計状況を示す指数と今後12カ月の家計状況を示す指数がともに前年比2.8%上昇した。 今後12カ月の経済見通しを測る指数は14.3%上昇、今後5年間の見通しを示す指数は8.0%上昇した。 高額な家庭用品購入に向いた時期であることを示す指数は3%上昇したが、長期平均の124.2を大きく下回っている。