独レカロ、イタリアのプロマグループが買収 2025年1月からシート生産を順次再開
サプライヤーの伊プロマグループは、シートメーカーの独レカロ・オートモーティブ社を買収したと発表した。事業継続に向けた投資契約を締結した。同社は7月に破産申請を行っており、現在、生産を停止しているとみられる。生産設備をイタリアのプロマグループの工場に移管し、2025年1月から順次再開するとしている。まずは自動車メーカー向けのシートから始め、その後、市販用も生産するとみられる。また、営業部門と技術部門に在籍していた一部の従業員については、プロマグループが雇用する。 独レカロをめぐっては、現地時間の7月29日にドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州にあるエスリンゲン地方裁判所が暫定的な自主管理を命じていた。同社は、北米などでレカロ製品を製造・販売する米レカロ・オートモーティブの子会社だった。米レカロは、独レカロホールディング(HD)からライセンスを取得している。 国内事業を展開しているレカロ(山口充洋代表、滋賀県東近江市)は米レカロ傘下のため、独レカロと資本関係がない。今回の買収についても「特に影響はない」としている。