三菱UFJアセットマネジメントが「クレジット運用部」を新設、グループの信託銀行と銀行から機能を移管
一方、運用関連業務として運用会社のミドル/バック業務をBPO(業務プロセス委託)として引き受けるBPO受託資金を現在の40兆円から100兆円に倍増し、本邦ナンバーワンの受託会社になることも目指している。業界初の取り組みである「受託者一者計算」という低コストの仕組みを提供することを強みとしてBPOの受託を強化している。
三菱UFJアセットマネジメントは、業界最大のノーロード(販売手数料無料)低コストのインデックスファンドシリーズ「eMAXIS Slim」が、シリーズ(14本)で11兆円の純資産残高になるなど、インデックスファンドで圧倒的なブランドを獲得している。ただ、インデックスファンドで残高が5兆円に届くような巨大なファンドを有する一方で、アクティブファンドで目立って大きなファンドがない。以前は、「グローバル・ソブリン・オープン」が残高5兆8000億円にまで拡大したことがあったが、現在のところはアクティブファンドで1兆円を超える大型ファンドはない。海外の大手運用会社は、それぞれに「フラッグシップ(旗艦)」というような代表的な大型ファンドを持っている。今回の運用機能の集約は、運用商品の幅を広げることに効果があるが、1つの分野でより質的な向上をめざす取り組みも求められる。グループとしての強化策が注目されるところだ。(イメージ写真提供:123RF)
ウエルスアドバイザー