「スター・ウォーズ セレブレーション」浮世絵バッジアート公開 ルークやヨーダの姿も
2025年4月18日から20日にかけて幕張メッセで開催される『スター・ウォーズ』の祭典「スター・ウォーズ セレブレーション ジャパン 2025」の浮世絵バッジアートが公開された。 【写真】浮世絵になったマンダロリアン&グローグー 「スター・ウォーズ セレブレーション」は、世界中から集結したファンの目の前で、『スター・ウォーズ』シリーズの今後のラインナップや最新情報がお披露目されるイベント。日本で開催されるのは、アジア地域で初めて開催された2008年以来、17年ぶりとなる。 1999年に初めて開催された「スター・ウォーズ セレブレーション」から始まったバッジは、ルーカスフィルムがアーティストに独自のビジョンで描くオリジナルのバッジアートを依頼して作られる、ここでしか手に入れることのできない入場証。今回、日本人として初めてバッジアーティストに選ばれたのは、浮世絵師のTAKUMI。彼が描いた“浮世絵バッジアート”のうち、「曼茶路里庵 具浪寓/マンダロリアン&グローグー」「亜双華多乃/アソーカ・タノ」「堕悪主瞑惰/ダース・ベイダー」「流駆守界宇丘/ルーク・スカイウォーカー」「大騎士要佗/マスター・ヨーダ」の5作品が公開された。 TAKUMIは、2012年に『週刊少年ジャンプ』(集英社)での新人賞受賞をきっかけにイラストレーターとしてのキャリアをスタートさせ、日本の伝統文化である浮世絵に深い関心を持ち、これまでもマーベル公式ライセンスアートとして “アイアンマン”、“マイティー・ソー”、“キャプテン・アメリカ”などの新令和浮世絵を手がけてきた。 幼少期に『スター・ウォーズ/新たなる希望』を初めて観て以来『スター・ウォーズ』の虜になったというTAKUMIは、オリジナルドラマシリーズ『マンダロリアン』シーズン3でルーカスフィルム公認のマンダロリアンとグローグーを描いた浮世絵ビジュアルを担当。マンダロリアンを演じているペドロ・パスカルも「僕が日本語を話せたなら、(浮世絵ビジュアルが)どれだけ美しいかを日本語で伝えられるのに……。本当にありがとう!」と絶賛した。 バッジアートを制作する事に大きな喜びを感じていたというTAKUMIは、日本文化と深い繋がりのある『スター・ウォーズ』は、浮世絵とも非常に相性が良いと話す。アメリカの公式サイトStarWars.comのインタビューでその理由を「銀河の自由を求める壮大な物語であると同時に、個々の愛情やフォース、クリーチャー、そしてさまざまな惑星を取り入れた神秘的な寓話でもあります。サーガの各キャラクターは、それぞれの背景や旅路に基づいた独自の物語を持っています。浮世絵はその描画スタイルや雰囲気で知られる一方で、その最大の特徴のひとつは、人物や風景を美しく描くだけでなく、構図や色彩感覚、細かな要素を組み合わせて『物語』を表現する力にあります。浮世絵は物語を描くものであり、それはスター・ウォーズの銀河とも一致します」と説明。 さらに、「私は今回の作品に、純粋な愛と敬意、そして感謝の気持ちを込めました。ファンの皆さんが、スター・ウォーズの銀河と日本の伝統文化との融合を楽しんでいただければ嬉しいです。浮世絵はいつの時代も、人々の生活に喜びと光をもたらすという側面を持っています。私のアートがファンの皆様にとって、セレブレーションの大切な思い出の一部となることを心から願っています」とメッセージを送った。 公開された5作品は、キャラクターの衣装や武器を日本風に再解釈し、伝統的な日本の衣服や装飾、鎧、武器などの要素を融合。テーマカラーや特性に合うモチーフにこだわり、キャラクターの背景や物語と、草花などの象徴的な意味との関連性も考慮して制作された。
リアルサウンド編集部