鹿児島県・屋久島名産の「屋久島ぽんかん」台湾から導入して100年…原木200本のうち残存は7本
鹿児島県・屋久島名産の「屋久島ぽんかん」が台湾から導入されて今年で100年になるのに合わせ、生産団体が14日、鹿児島市・天文館で試食・販売会を行った。 【写真】屋久島
JA種子屋久や屋久島町によると、屋久島ぽんかんは1924年、台湾と気候が似ているなどとして、後に村長となる黒葛原兼成氏が苗木を取り寄せて植栽したのが始まり。やわらかい果肉や、酸味が抑えられた程よい甘さが特徴だ。
この日の試食・販売会は同JAの屋久島支所が主催。200本の原木のうち、今も残る7本から収穫したものを100個限定で販売。ほかに3キロや5キロの箱売りなども行われた。
今年は台風の影響で出荷量は例年より3~4割少ない約100トンを見込む。同JAの鎌田正光・屋久島果樹部会長は「栽培が難しい年だったが、生産者の努力で良い味に仕上がった」と話した。
15日は、鹿児島市のおいどん市場与次郎館とコープかごしま城西店で午前9時半から試食・販売会を開く。