今季のビッグトレンド、"ゴープコア”スタイル解剖 vol.4 ── パンツ編
ビッグトレンドであるゴープコアスタイルの最先端の着こなしを提案する企画。最終回となる今回は、デニムパンツを軸にしたコーディネートで、定番の5ポケットではなく、カーゴパンツタイプのものをセレクト。デニムならではの味のある風合いのみならず、適度に武骨なムードも演出する。 【写真の記事を読む】アイテムの写真を見る。
過去3回にわたり提案してきたゴープコアスタイルの中では、ワードローブの定番であるデニムを取り入れた今回が最もカジュアルなテイスト。ストイックなムードが漂うハイスペックなグレーのナイロンジャケットと素朴な風合いが特徴のウォッシュのかかったブルーデニムという、真逆のテイストの組み合わせが、それぞれの存在感を際立たせている。足元にはテック感満載の黒のトレッキングシューズをシックに合わせ、裾からのぞかせたタイダイTシャツが絶妙なアクセントとなっているのもポイント。フェスやキャンプなどの野外アクティビティに最適なスタイルだ。 ストリートなムードが漂う機能的で洗練されたカーゴスタイルのデニムパンツは、80年代のムードが漂うアイスブルーが目をひく。6ポケット仕様のルーズなサイズ感をベースに、3Dポケットを配したテーパードレッグとなっており、ボリューミーでありながらスマートな着こなしを実現。 防風性、撥水性を備えた、ゴアテックス仕様のジップアップジャケット。トレッキングやキャンプなどアウトドアはもちろん、シンプルでモダンなデザインはタウンユースでも活用できる。幅広いシーンでの着こなしが可能だ。携帯に便利な軽量仕立てなので、寒暖差の大きい今の時期はバッグに忍ばせておくと便利。 ダブレットとブランのコラボサングラスは、厚めのリムレスレンズが特徴。フロント部分が一体化しているように見えるゴーグルのような大胆なデザインは、モダンで構築的な印象の強いゴープコアスタイルのキラーアイテムとして取り入れたい。 サイド部分に小さくあしらった「LESS IS MORE(少ない方がより豊かである)」の刺繍ロゴがさり気なく主張するキャプテンサンシャインのキャップ。このメッセージは、20世紀に活躍したドイツの建築家ミース・ファン・デル・ローエによるものだ。クラシックな6パネル仕様で、クラウンが浅く柔らかなものとなっている。 カレドアーのバッグはコンパクトなサイズながら、ショルダーやチェスト、さらにはウエストポーチ、ポーチ単体と、4wayで使えるという優れもの。アジャストコードのついたブラックのフロントポケットには、500mlのペットボトルが収納できる。強度の高い特殊ナイロン仕様で止水ジップを配するなど、スペックも文句なし。 ほどよいボリュームと漆黒のデザインが、ゴープコアスタイルに最適な1足。モノトーンのストイックな見た目に反し、アッパーにはリサイクル糸のメッシュ素材を使用し、またサトウキビ由来のEVAミッドソールを取り入れるなど、地球環境にも優しい、サステイナブルな仕上がりとなっているのもポイント。あらゆるシーンで活躍する万能選手だ。