【特集】閑散期の施設が写真スポットに大変身!「推し活×町おこし」の可能性
近畿大学 総合社会学部岡本健教授 「キャラクターのコスプレをする方々ていうのはその世界観にあった背景っていうものを欲しているわけで、写真を撮るっていうのが一つ非常に大きな行動、目的なので、コスプレイヤーさんにとってそういう背景っていうのはとても貴重だしニーズがあるっていうことかなと思います。施設側としては、閑散期とかあんまり利用されていないときにコスプレイヤーにお客様として来てくださるっというのは一つ大きなメリット」 このコスプレイベントは地域おこしにも一役買っていて、例えば北海道苫小牧市は観光閑散期の11月に毎年コスプレイベントを行い、去年の参加者は道外を含めて9500人。2日間のイベントでの経済効果は3800万円。 また22万にもの人が集まる名古屋のコスプレイベントは、日本のアニメ人気から去年は世界34の国と地域から参加者が集まり、経済効果は10億円といわれている。知事や市長も後押しする名古屋の魅力を世界に発信するコンテンツの一つに成長した。 近畿大学 総合社会学部 岡本健教授 「このコスプレイベントというのは、ある意味風景景観が観光資源になります。最初はコスプレっていう趣味のために来るかもしれませんけれども、来た時にその場所がとてもいい場所とかおいしい食べ物があったとかいい人と出会えたとかがあれば、もう一度行こうと思うわけですね。リピーターになってくれるというのが一つ期待できますし、その地域のことどんどん愛してもらえればもしかしたら移住してくる可能性もあります」 コスプレイベントで地域活性化。動き出したのは仙台市中心部のサンモール一番町商店街。 街中の雰囲気を出すアーケード街と、タイムスリップしたような情緒が楽しめる横丁もあるとあって県の内外から300人のコスプレイヤーが参加した。 仙台ストリートコスプレフェス 実行委員会 松岡嗣時 代表 「やはり皆さんInstagramやXをほとんどの方が使っている。いろいろなお店だったりとかこのアーケードとかを自然に紹介してくれたら地域活性にもつながるかなと考えています」 商店街の賑わいを増やそうと始めたコスプレイベント。 今年3月に試験的に小規模のイベントを行い好評だったことから商店街の店も協力し今回大々的に開催することになった。