７回、村林の飛球を泉口（左）が落球する（撮影・佐藤厚）

　「楽天３－０巨人」（１３日、楽天モバイルパーク） 　巨人は連敗中のチームを象徴するように、攻守でチグハグな展開が続いた。得点圏であと１本が出ず、粘りながらもミスから失点。泥沼６連敗で４月８日以来、約２カ月ぶりの借金生活に突入。試合後、阿部監督はフーッと大きく息を吐き「うまくいかない時は、こんなもんだよな」とつぶやいた。 【写真】ベンチでうつむき意気消沈　阿部監督のガックリ感が半端ない 　策は打った。試合前に６人の入れ替えを断行。萩尾、増田陸を昇格即スタメンで起用し、楽天の先発左腕・藤井対策で右打者を６人並べた。だが四回、１死満塁の好機で長野が遊ゴロ併殺打。二回に岸田、五回に増田陸も１死一塁から併殺に倒れ、鋭い打球が野手の正面突く３併殺が響いた。 　「取れるアウトを取れなかったりとか、そしたら勝てないよな…」。敗因として指摘したのは、１点差で迎えた七回の守りだ。１死一、二塁で村林の飛球を遊撃・泉口が落球。１死満塁とピンチが広がると、救援の大江が辰己に右前適時打を浴びる。２死後、渡辺佳には押し出し四球を献上。試合後、阿部監督は大江の２軍降格を決断した。 　チームの６連敗は２２年８月以来で、交流戦に限れば１７年に９連敗して以来の屈辱。一時は首位に立っていた中、４位のＤｅＮＡとは０・５差になり、Ｂクラス転落危機に陥っている。「とにかくまずは連敗を止める。それを目標にやって、最後は勝ち越して終わりたい」と指揮官。１４日からは札幌に移動し、日本ハムとの３連戦。エース・戸郷に連敗ストップを託す。