さよなら広島マリーナホップの観覧車 20年間愛されたシンボル、解体進む
昨年12月1日に営業終了した商業施設広島マリーナホップ(広島市西区)の遊園地「マリーナサーカス」の観覧車の解体が進んでいる。廃棄が決まったバイキング「ロックバード」以外の遊具は既に解体、搬出を終えた。残すは観覧車のみ。約20年間愛されてきたマリホのシンボルがもうすぐ消える。 【写真】さよならマリホの観覧車 20年間愛されたシンボル、解体進む(全12枚) 解体は6日からスタート。7日は、遊園地を管理するシーキュー・アメニック(高松市)の社員や業者たち約10人が、高所作業車の作業床から手際よくゴンドラのボルトを外し、クレーンで地上へ下ろした。冷たい海風が吹く中、約3時間で全16台のゴンドラを外し終えると、支柱と骨組みだけが寂しく残った。 同社は昨年12月上旬から遊具の解体、搬出作業を実施。1月末までに観覧車の解体を終え、次の移設先が決まるまでは他の遊具と同様、本社近くの敷地で保管する。 マリホは2005年に開業。敷地を所有する県との賃貸借契約が今年3月に終わるのを踏まえ、営業を終えた。マリホと同時にオープンしたマリーナサーカスも家族連れの人気を集めた。シンガー・ソングライターの小田和正さんが訪れ、ファンの聖地になっていた。同社広島営業所長の荒岩佑貴さん(40)は「いよいよ本当になくなる。無事解体を終えたら、次の場所でも頑張ってほしい」と力を込めた。
中国新聞社