【みやこS】3歳馬サンライズジパング “最強世代”一角が古馬撃破で大一番へ弾み 鮫島駿「非常にレベル高い」
「みやこS・G3」(3日、京都) 古馬相手に堂々たる立ち回りだった。メンバー唯一の3歳馬サンライズジパング。“最強世代”の一角が、秋空広がる淀で9月の不来方賞以来となる2つ目の重賞タイトルを手にした。 ゲートインは15頭立ての大外枠。一般論では不利にも働くが、「非常に跳びが大きく器用さがない馬なので」と鮫島駿は前向きにとらえていた。他馬が速かったこともあり、道中は中団の外々から徐々に進出する形。コーナーでは逆手前になりながらも、押して前を射程に入れながら直線に向くと、しぶとく粘るアウトレンジをゴール前で差し切った。 同世代の王者フォーエバーヤングは、日本時間同日に米デルマーで行われたBCクラシックで3着に健闘。そして、国内ではジパングが歴戦の古馬をねじ伏せた。鞍上は「非常にレベルの高い世代の一頭です。能力が高い中で、まだ課題も残していますし、将来性はあると思います」と、底知れぬ伸びしろも感じ取っている。 「乗っている感じは左回りの方がいいなと思いました。もしチャンピオンズC(12月1日・中京)に使うなら、チャンスはあると思います」。大一番へと弾みをつけたキズナ産駒。次代のダート界をけん引していく存在なのは間違いない。