見て、触って、味わって 東京で田辺の「食」アピール、全国一の梅や柑橘・和歌山
和歌山県田辺市は、東京でさまざまな梅酒や柑橘(かんきつ)のPRイベントを今月相次いで開いた。販売会や飲み比べ、ワークショップなどもあり、見て、触って、味わって。五感で田辺の「食」をアピールした。 【和歌山が19年連続全国一! ミカンの22年度収穫量、愛媛県の1・4倍の記事はこちら】 ■世田谷でマルシェ 柑橘の魅力丸かじり 市の関係人口養成講座「たなコトアカデミー」5期生が、東京都世田谷区にある地域交流施設で、田辺の「食」をテーマにマルシェを開いた。柑橘類の販売はもちろん、梅シロップ作りのワークショップもあった。 「たなコト」は地域住民と都市圏住民の交流を通じ「田辺ファン」である関係人口を拡大しようと、2018年度に開講した。修了生は4期57人。第5期は東京や京阪神の大学生12人が受講している。 マルシェではさまざまな種類の柑橘や柑橘果汁100%のジュースを販売。熊野米は卵かけご飯や、梅干し、しらすのトッピングで提供した。梅ジャムを使用したパン「たなべぇサンド」は、5期生がパッケージをデザインして販売した。梅の花や柑橘の葉に触れてもらう仕掛けもあり、味覚以外でも魅力をアピールした。 事務局の市たなべ営業室は「田辺出身者や熊野古道歩きの経験者、田辺を全く知らなかったという人まで。さまざまな層に田辺の食を知ってもらえた」と話した。 ■浅草で「梅酒まつり」 本場の味わいPR 市や観光、商工団体などでつくる「梅酒ツーリズム事業実行委員会」は、東京・浅草で「梅酒まつり」と銘打ったプロモーション活動を展開した。さまざまな梅酒の飲み比べが楽しめる場を設け、本場の味わいをアピールした。 3日間にわたって開催。田辺市内事業者の梅酒21種類を用意し、好きな銘柄を有料で飲み比べられるようにした。おつまみとして、田辺産の梅干しなども販売した。 会場は、市から持参した梅の枝で飾り付け。観梅しながら梅酒が味わえる空間を演出した。 それぞれの梅酒には味の特徴などの説明書きを添え、会話を交わしながら接客。来客からは「梅酒にこんなにたくさんの種類があるなんて知らなかった」などの声が寄せられ、好評だったという。
紀伊民報