独創性光る上位3作品 藤沢野焼祭 縄文ホールに展示 一関【岩手】
一関市藤沢町で10、11の両日開かれた「縄文の炎・藤沢野焼祭(のやきまつり)2024」(実行委主催)の入賞作品展は、同町の藤沢文化センター「縄文ホール」で開かれ、上位3賞に選ばれた作品が関心を誘っている。11月30日まで。 入賞作品展は毎年開催。今回は例年より点数を絞り、塩野半十郎大賞の「縄文から」(北上市、千田敏夫さん)、一関市長賞の「ESCAPE」(矢巾町、金井保憲さん)、岡本太郎賞の「雲のかたち 2024」(仙台市、蓮沼理佳さん)の上位3作品を同館ロビーに展示している。 「縄文から」は、メビウスの輪のように表面と裏面がつながった構造で、縄文時代から現代までの時間の流れや、四季と土器のエネルギーの巡りを表現した作品。「ESCAPE」は、頭から穴に飛び込んだ瞬間の人間の下半身がモチーフ。宙に向けられた足が動きを感じさせる。「雲のかたち 2024」は、3個一組のオブジェ。緩やかでシンプルな曲面で表現され、表面には細かな筋が彫り入れられている。 実行委によると、同祭には約4500人が来場。千葉均委員長は「天候にも恵まれ、多くの方に会場へ来ていただいた。上位入賞作品もたくさんの方にご覧いただきたい」と話している。