高賃金求め海外へ出稼ぎ、「ワーホリ」人気が示す若手人材の日本離れ
ワーキングホリデー制度以外にも生活の場を海外に移す人は増えている。外務省によると、23年の海外永住者は57万人と、1989年の統計開始以降で最多となった。
伊藤忠総研の武田淳チーフエコノミストは、ワーキングホリデーにとどまらず、「能力の高い人材が海外に出るという動きが出始めている」と指摘。元々あった海外との賃金格差が円安の進行でさらに広がったことが背景にあるという。日本がより早く成長できる環境にならないと、若者にとって魅力が戻らないかもしれないと警鐘を鳴らした。
--取材協力:照喜納明美、Emily Cadman.
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Momoka Yokoyama, Mia Glass