【動画プレイバック2018】東京・築地市場、83年の歴史に幕
[映像]築地市場、最後の営業日(THE PAGE)
今年10月、東京・築地市場(中央区)が83年の長い歴史に幕を下ろした。これまで担ってきた中央卸売市場としての役割は、新たに開場した豊洲市場(同江東区)が引き継いだ。 【写真】「築地から豊洲へ」移転決定から17年 新市場が10月11日開場
築地市場は1935(昭和10)年、日本橋の魚市場と京橋の青果市場が移転、統合して誕生した。それ以降、関東近県に水産物や成果物を供給し続け、特に水産物は世界最大級の取扱規模を誇った。 場外市場とともに、国内外の観光客が多数訪れる名物スポットとしても親しまれてきたが、施設の老朽化などから2001(平成13)年には豊洲への市場移転方針が決定。豊洲市場は当初、2016(平成28)年11月7日の開場予定だったが、同年夏に就任した小池百合子知事が「安全性への懸念」などを理由に移転を延期。開場は2年遅れとなった。
築地市場は10月6日に最終営業日を迎え、普段と変わらない活気の中、マグロなどの水産物や青果物の最後の競りが行われた。そして、同11日に豊洲新市場がオープン。築地とは違う密閉型の施設で、適温管理が可能であることなどを売りとしている。 (取材・文:具志堅浩二)