[MOM1032]新潟医療福祉大MF松本天夢(4年)_「絶対に決めてやる」長崎内定MFがインカレ4強への逆転PK弾
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ] [12.22 インカレ準々決勝 日本大 1-2 新潟医療福祉大 栃木市総合運動公園陸上競技場] 【写真】「絶対に誰だか分からない」「オーラを失った」…ヒゲを剃ったガットゥーゾ氏 逆境を跳ね除け、逆転ゴールを沈めた。新潟医療福祉大MF松本天夢(4年=高崎経済大附高/長崎内定)は、1-1で迎えた後半43分のPKを冷静に決め切る。「絶対に決めてやるという気持ちで」(松本)。渾身の左足シュートでゴールネットを揺らした。 暴風が吹き荒れる試合となった。前半は風上からチャンスを作ったが決め切れなかった。風下の後半も戦い方は変えずに臨むが、後半31分に相手にセンターサークル付近からのシュートを決められて失点。だが、思わぬ流れにも動じない理由があった。 「今年のチームは失点してもそこから逆転できる力がある」。そう胸を張る松本が起点となった。後半39分にPA手前でボールを収めると、相手守備陣を引き付けて左足アウトサイドでパス。PA左に通ったボールをFW漆舘拳大(2年=札幌U-18)が折り返し、最終的にMF森駿人(1年=市立船橋高)が同点ゴールを決めた。 さらに後半43分、最大のチャンスが到来する。森のシュートが相手の自陣内でのハンドを誘発し、新潟医福大がPKを獲得。松本はハイタッチで森をねぎらいながら、駆け足することなくボールを胸に抱えてキックポイントへ。来シーズンから卒業1年前倒しで横浜F・マリノスに加入する大学屈指GK木村凌也(3年=横浜FMユースと対峙した。 相手のプレッシャーにも動じることなく、左足シュートはGK木村に触れられはしたが、そのままゴール左隅に決まる。逆転に成功した新潟医福大は残り時間を守り切り、準優勝した2022年度以来のベスト4進出を決めた。 予選ラウンドの日本文理大戦ではハットトリックを達成したが、その後はアシストはすれど得点は生まれず。「自分は攻撃を特長としているので」と松本自身も出来に満足していない様子ではあるが、「点を取りたいという気持ちがあった。今日取れてよかった」と笑みを浮かべた。 ボールを持つと何かが起きる。この試合でも2ゴールに関与した。佐熊裕和監督は「もっとできる。もっといいと思う」と期待を寄せる。「調子が悪いわけではないので、次の試合もやってくれると思う。もっと自分で行ったり作ったり、パスを出しながらドリブルしながらリズムを作れる。もっとできる」。頂点まであと2試合。本領発揮の時間はまだ残されている。