キーボードもおめかしする時代
手作業による緻密さはもはや芸術品。世界中のガジェットマニアを虜にする“Artisan Keycaps”現象。そのクリエイター2名を直撃!
小さな箱にギミックを詰め込んで
キーキャップのアートワークが早々に浸透していた海外の作品に魅了され、2019年に試作スタート。「無機質なキーボードの上に癒やしを作れることに感動しました」と、あんりあるさん。ロボット関連のエンジニアとして磨かれたスキルを生かし、装飾が動いたり跳ねたりする仕組みを編み出した。
代名詞のシャカシャカキーキャップから鹿が主役のドリーミーなスタイルまで、世界観がとにかく多彩。デリカビーズをはめるだけで誰でも気軽に作れるキットも会心の品とか。
打つたびにお腹が空いてくる!?
趣味でミニチュアフードを作っていたFoodie & Keyさんは、その発想や技術を応用。カフェやレストランの料理を参考に50種類ほど製品化。「凹凸によって押し心地が異なりタイプミスを防ぐ効果も。ちゃんと実用的かつデスクまわりも華やかに。仕事のモチベーションを上げてくれる存在です」
小さな食材まで忠実に再現。美味しそうな質感を出すために、形や塗装を何度も微調整しているとか。いちばんのお気に入りは、アイスが乗ったジューシーなベリートースト。 Text_Erina Ishida
GINZA