これも3000本余波? イチローの英語力を巡って米国SNSが炎上!
これもマーリンズのイチロー外野手(42)が成し遂げた史上30人目の3000安打という偉業の余波なのだろうか。全米メディアは、この快挙達成の機会に、これまでのチームメートや対戦相手からの祝福コメントを次々と掲載しているが、ESPNのアンカーマンがTwitter(ツイッター)上で不用意なつぶやきをして、SNSが一気に「炎上」した。 問題のツイートは、ESPNのトッド・グリシャム氏が、米国時間8月8日の午前6時に投稿したもので、「イチローが3000安打を達成したことは、とても印象深い。イチローが15年間、英語を学ぶことに積極的でなかったことのほうが、私にはより驚くべきこと」という内容だ。この問題のツイートは、すでに削除されているが、3000本達成の公式会見が通訳をおいた日本語で行われたこともあって、イチローに英語力がないことを皮肉ったのである。 これに対して、すぐさま、ヤフ―スポーツのマイク・オズ記者が、反論記事を掲載した。 ヤフースポーツの記事は、次のようにツイートを分析し、反論している。 「このようなツイートはESPNのアンカーのものとは思えない。ジョン・ロッカー(過去に人種差別発言をしたメジャーリーグ投手)のツイートなら、まだ分かるのだが」と、メディア関係者のツイートであることを批判した。 さらに記事では、なぜこのようなツイートが出たのかを分析している。まず、最初にグリシャム氏が、全米のメディアの傾向も含む、多くの人がイチローの快挙を称賛しているので、その逆の反応としてこのようなツイートをしたのだろう、と、あまのじゃくの態度であると切り捨てた。 そして、こう続けた。 「二番目に、このツイートは全く事実に近いものでさえない。イチローは流暢に英語を話す。それは記事からもこれまでの映像からも明らかで、インターネットで探せばすぐに分かること。彼は通訳をつけて日本語で会見しているという選択をしているだけだ。彼の打撃のように、イチローは自分の言葉についても完璧主義者で、誤解されたくないのだ」と、グリシャム氏のツイートを全面否定した上で、ジャーナリストとしての調査、取材不足を指摘した。 ヤフースポーツの記事によると、多くの人が、SNS上で、グリシャム氏のツイートを批判し炎上したため、グリシャム氏は、ついにツイッター上で謝罪し、元の投稿を削除したという。 謝罪の投稿は、「確かにイチローは”流暢”に英語を話しているようだ。謝罪します。私はイチローが通訳とともにいるときしか見ていなかった」という内容で、米国時間の8日の午後12時40分に書き込まれた。