仙台に完敗の山形・渡辺監督は「悔しいし、サポーターに申し訳ない」
◆明治安田J2リーグ第10節 仙台2―0山形(13日・ユアスタ) ベガルタ仙台がモンテディオ山形との「みちのくダービー」を2―0で制し、暫定4位に浮上した。コロナ禍以降最多の1万7938人が詰めかけ、前半10分にMF相良竜之介(21)が先制弾。38分にはDF菅田真啓(26)が追加点を決めて逃げ切った。カップ戦を含めた通算成績は20勝15分け9敗と大きく勝ち越し。山形は仙台から今季加入したFW気田亮真(26)が不発に終わった。 ただただ、悔しかった。約3000人のサポーターの前で、山形イレブンは深々と頭を下げた。昨年12月、仙台から“禁断の移籍”で加入した気田は「お互いのサポーターが熱い雰囲気をつくってくれた中でゲームができたのは幸せといっていいのかは分からないけど、結果を残せなかったので残念」と唇をかんだ。 昨年まで3季、本拠地だったユアスタ。得意のドリブルで突破を試み、3本のシュートを放ったが、相手に阻まれ無得点。結果を残せぬまま後半18分、ベンチへ退いた。「チャンスで自分が上回れなかった。(守備は)堅かったけど、決してこじ開けられないものではなかった」と悔しさをにじませた。 もちろん、このまま終わるつもりはない。昨年も敵地で敗れた後、本拠地では雪辱した。「悔しいし、サポーターに申し訳ない。サポーターからの信頼を取り戻せるように精進したい」と渡辺晋監督。気田は、6月22日のホーム・仙台戦(NDスタ)に向け「悔しさをこっちのホームで晴らしたい思いがある」と気持ちを切り替えていた。
報知新聞社