新垣結衣とW主演の映画『違国日記』で話題の女優・早瀬憩「この作品を通して、大人への怖さがなくなりました(笑)」
――あと個人的に印象的だったのは、朝が廊下でスキップしながら歌っているシーン。とってもかわいくて好きでした! 撮影は一発OKでしたか? 早瀬 いや、実は何回か撮り直ししているんです...。撮影のあとに、監督から「憩ちゃんスキップ下手だね」って言われて(笑)。でも私、下手だって自覚がなかったんですよ! 映像をみたら確かにぎこちなくて、これからはスキップを練習しなきゃなって思いました。――でも、あのぎこちない感じが朝ちゃんっぽくてよかったですよ。劇中で「大人はキレイ好きで掃除ができると思っていた」ってセリフがありましたが、早瀬さんもそういう大人のイメージってありますか? 早瀬 私もこの作品を撮る前は、大人ってなんでもできるみたいに思うところはありました。パソコンをカチカチしていたりスーツをカチッと着ていたり、ちゃんとしていてカッコいいけどちょっと堅苦しいイメージもあって。 でも、この作品で描かれているものを見て、私の中で大人がちょっと親近感のあるものになったというか、大人への怖さがなくなりました。大人でもできないことはいっぱいあるし、意外と子供なんだなって(笑)。 ――ところで、この作品をきっかけに、髪型をショートにしたそうですね。『ブラッシュアップライフ』の頃はロングでしたし、『からかい上手の高木さん』のときは肩くらいでしたし、この1年だけでも作品によって髪型が違いますよね。 早瀬 そうなんです! 原作の朝役に合わせて『違国日記』のオーディションでちょっと短くして、役が決まってから人生初のショートにしました。外見が近づくことによって私と朝の距離も少し近づいた気がするので、切ってよかったなって思います。――最近は出演作も続いていて、忙しいかと思いますが、お休みの日の過ごし方は? 早瀬 いつもより多く寝て、ダラダラしています(笑)。趣味というか、『違国日記』を機にベースを始めたので、お休みの日はさわっています。まだ全然弾けるレベルではなくて、ちょっと音を鳴らすくらいですけど! ――ベースは買ったんですか? もらったんですか? 早瀬 撮影が終わってから、自分で購入しました! 劇中でやってみたらすごく楽しくて、弾けるようになったらカッコいいだろうなっていう憧れでやっています。もっと練習して、いつかはもっとベースを弾く役もできたらうれしいですね。 ――普段、どういう音楽を聴くんですか? 早瀬 いろいろ聞きますけど、最近ハマっているのはSUPER BEAVERさん。『決心』という曲のMVに出演させていただいたことがあって、そこからどハマりしてずっと聴いています。いつも歌詞に励まされていますね。 ――今後、お芝居で挑戦してみたい作品のジャンルはありますか? 早瀬 うーん...、挑戦してみたいものはたくさんあって。学園ドラマだったりコメディだったり時代ものだったり、いろんなジャンルの作品に出てみたいなって思います。 ――今年は、NHKの朝ドラ『虎に翼』にも出演。山田よね(土居志央梨)の壮絶な少女時代を演じました。 早瀬 朝ドラに初めて出させていただいて、これからのお芝居の糧になるような経験をさせていただきました。また出たいですし、時代ものも好きなので大河ドラマにも出てみたいです。 ――どんな女優さんになりたいですか? 早瀬 お芝居が好きなので、息の長い俳優になれたらいいなと思っています。新垣結衣さんのようにみんなから愛される俳優にもなりたいですし、この人ならどんな役を任せても大丈夫って安心してもらえるような唯一無二の俳優になりたいです! ●早瀬憩(はやせ・いこい)2007年6月6日生まれ 千葉県出身NHK連続テレビ小説『虎に翼』や『ブラッシュアップライフ』(日本テレビ系)など話題作に出演し、初主演映画『違国日記』が公開中。映画『あのコはだあれ?』は7月19日(金)から公開予定など、出演作が続いている。公式Instagram【@ikoi_hayase_official】公式X【@ikoi_hayase】 ■映画『違国日記』は全国の映画館で絶賛公開中。詳細は公式HPをご確認ください。 (©2024 ヤマシタトモコ・祥伝社/「違国日記」製作委員会) 撮影/木村和平 取材・文/釣本知子