小泉今日子ら豪華スターと共演 日本昭和ポップスブームの先駆者 韓国のNight Tempoとは
■日本の昭和ポップスをアメリカや韓国へ
さらに、アメリカや韓国のクラブでも、リミックスした日本の昭和ポップスで会場を盛り上げるNight Tempoさん。日本語が通じない場所でも、日本の楽曲の良さを広め続けています。 ――アメリカでも話題になっている理由は何だと考えられていますか? 80年代当時の日本の音楽って、海外の音楽を早めに仕入れて自分たちのものにしたんですよね。だから、彼らとしては、なじみもあって、アジア人の誠実さも入っているから、そこからの新鮮さもあって。基本的に自分はダンス・チューンとしてエディットをしているので音に乗れるんですよね。海外では、言葉が分からなくても、面白かったらOK。そこから盛り上がるんです。
■名だたるアーティストたちとコラボするまで
Night Tempoさんは、2019年から『昭和グルーヴ・シリーズ』として、Winkや斉藤由貴さん、工藤静香さん、小泉今日子さんといったアーティストたちの名曲を、公式にリエディットしてリリースしてきました。2023年9月にリリースした最新アルバム『Neo Standard』では、ゲストに小泉さんや、渡辺満里奈さん、早見優さん、鈴木杏樹さん、中山美穂さん、野宮真貴さんらが参加し、新たな楽曲が制作されました。 ――名だたるアーティストたちとのコラボはどのようにして実現したのですか? 『昭和グルーヴ・シリーズ』の時に縁を結んだ方たちと、ミーティングをしました。話してみるのはタダだから、そのときにちょっと勇気を出して、「音楽を一緒に新曲で作ってみたいです」という話をしました。意外と皆さん「やりましょう!」ってことになって、本当に約束を守ってくださったので、すごくリスペクトしています。 ――今回の最新アルバムは、その約束をかなえた豪華な方々との新曲が収録されていますね? 自分が作りたい音楽を1枚のアルバムにしてみました。もともとやっていたインターネット音楽にさかのぼって自分を表現したかった。そして、自分が好きで憧れがあった方たちと組んでやってみたかったんです。
――先ほど名前が上がった小泉今日子さんをはじめとするスターたちとのコラボは、Night Tempoさんにどんな影響を与えていますか? (『昭和グルーヴ』シリーズで、小泉今日子さん側からオファーがあったとき)正直信じていなかったんですけど、直接やりとりして、「あ、本当なんだ」と非常に盛り上がったっていうか。実際にお話をして「(距離が)離れていても、大御所でも、新人でも、外国人でも、日本人でも音楽で一つになれるんだ」と感じました。自分の人生の登場人物は多くなかったんですけど、最近は本当にたくさんの人と関わることになって、いい意味で大変です。