衆院選の「大阪の最新情勢」で見えた…じつは「窮地に立っている」意外な政党の名前
維新の現在地
まるで「昨日の友は今日の敵」とでも言わんばかりに公明との激戦を繰り広げている維新だが、一部の選挙区では自民候補からの猛追を受けている。2021年衆院選では比例復活をすることもできなかった大阪7区の渡嘉敷奈緒美氏(自民)は維新を相手に一歩リード。ほかにも、13区の宗清皇一氏や19区の谷川とむ氏も維新と接戦を繰り広げている。 また、一部の情勢調査では、維新の藤田文武幹事長がいる大阪12区で自民新人の北川晋平氏が藤田氏に迫っているという情報もある。 背景には大阪万博を巡る問題や、兵庫県の斎藤元彦元知事によるパワハラ疑惑などがあると見られている。 実際に斎藤元彦元知事の問題が直撃している隣県の兵庫6区では、前回は小選挙区で当選を果たした維新の市村浩一郎氏が、自民の大串正樹氏だけでなく、立憲の桜井周氏にも後れをとっているという調査データもある。 今回の衆院選では、裏金による自民の大幅議席減が注目されがちだが、一方で報道各社の情勢調査では維新の議席減も予想されている。 大阪府知事や大阪市長の座を独占し、これまで築き上げてきた大阪の維新王国がついに崩れることになるのか。 その行方も、大阪のみならず国政に影響を与えることになりそうだ。 * さらに【つづき】「大臣経験者もピンチ…衆院選の「最新情勢調査」で、窮地が明らかになった「大物議員」の名前」では、自民党の窮地についてくわしく報じています。
宮原 健太(ジャーナリスト)