センバツ高校野球 夏に向け意気込み 習志野が準優勝旗返還 /千葉
新型コロナウイルスの感染拡大の影響による第92回選抜高校野球大会の中止を受け、前回の準優勝校の習志野市立習志野高校で6日、準優勝旗の返還式が行われた。同校は5月6日まで臨時休校で部活動も停止となっているが、部員は自主練習などに取り組んでおり、主将らからは夏に向けた意気込みが聞かれた。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 返還式には同校の岩波永校長や野球部の小林徹監督、主催者の毎日新聞社や高野連の関係者が出席した。全員がマスク着用での式だったが、準優勝旗の返還とレプリカが贈呈されると、角田勇斗主将らから安堵(あんど)の笑みがこぼれた。県高野連の渡辺範夫会長は、県勢で24年ぶりとなった習志野の決勝進出を「県民の高校野球への関心がおおいに高まった」と振り返り、「希望を持って、学校、部活動再開となった時には、各校が切磋琢磨(せっさたくま)して準優勝を上回る活躍を期待したい」と語った。 小林監督は「これまで普通に野球ができたことが特別なことで、いろんな協力のおかげだと改めて感謝する機会になった」と述べた。自主練でスイング、走り込みなどに取り組んでいるという角田主将は「自分自身でどれだけ自分を追い込むことができるかが、どれだけ力になるのか実感している」と力を込めた。【小林多美子】