日独、来年「政府間協議」開催 早期の2プラス2も合意へ
岸田文雄首相とドイツのショルツ首相が12日の首脳会談で、閣僚を交えた対話枠組み「政府間協議」を来年、ドイツで開催する方向で合意することが分かった。外務・防衛閣僚会合(2プラス2)の早期開催も申し合わせる。外交筋が10日、明らかにした。岸田首相は米国での北大西洋条約機構(NATO)首脳会議出席とドイツ訪問に向け、政府専用機で羽田空港を出発した。 日独首相は、中国の過剰生産や重要鉱物の輸出規制を踏まえ、経済安全保障に関する協議の枠組み創設でも一致する。サイバー分野、人工知能(AI)に関する国際ルール形成での協力も確認する。 日独政府間協議は昨年3月に東京で初開催し、両首相と各6閣僚が参加した。2プラス2は過去に2回開かれている。 岸田首相は出発に先立ち官邸で記者団に「日本を含むインド太平洋のパートナーとNATOの持続的な協力関係を確認する機会にしたい。ドイツでは経済分野での連携強化を議論したい」と述べた。
11日にNATO首脳会議に出席。12日にドイツを訪れた後、14日に帰国する。