「サクラマチ クマモト」毎週土曜の人気企画とは… バス会社と連携「貨客混載」で商品調達
熊本市中心部の大型商業施設「サクラマチ クマモト」で毎週末、熊本県内の道の駅や直売所からバスで運んだ青果物を販売する取り組みが始まっている。バスの乗客と荷物を一緒に運ぶ「貨客混載」で商品を調達。阿蘇や天草の新鮮な地域産品が熊本市のまちなかで手に入るため好評という。 熊本の交通
地域の活性化やバスの有効活用を目的に、商業施設を運営する九州産交ランドマーク(同市)とバス会社などが連携し、10月に始めた。金曜の夕方までに野菜や果物を、各地域と桜町バスターミナルを結ぶ快速や定期観光バスで集荷。土曜に地下1階にあるスーパー「フードウェイ」の青果コーナー入り口に専用スペースを設け、販売している。 当初は阿蘇市の「道の駅阿蘇」と南阿蘇村の「あそ望の郷くぎの」の2カ所だったが、天草市の「天草とれたて市場」も加わった。フードウェイ青果担当チーフの吉田隼也さん(43)は「毎週好評で週明けにはほぼ売り切れる」と話す。 11月下旬はコーナーに、ハクサイやキュウリ、レモンやシイタケといった旬の食材がずらり。熊本市中央区の主婦(55)は「遠方の新鮮な野菜がここで買えてうれしい」と笑顔で品定めしていた。 年末年始などバスの利用客が多い時期を除いて定期化する予定で、対象地域の拡大も検討中だ。(馬場正広)