駒木根葵汰、撮影中料理を食べ過ぎる越山敬達に「学ばないんですよ(笑)」 2人のベストグルメは“そばの漬け汁”
10月22日(火)よりスタートする、火曜ドラマ9「天狗の台所 Season2」(毎週火曜夜9:00-9:30、BS-TBSほか)の記者発表会見が行われ、主演を務める駒木根葵汰、共演の越山敬達が登壇。ドラマの魅力や撮影の裏側などについて語った。 【写真】会見に参加できなかった塩野瑛久と“3SHOT”を披露した駒木根葵汰、越山敬達 ■“天狗の末裔”の丁寧な田舎暮らしを描く人気シリーズの第2弾 本作は、「月刊アフタヌーン」(講談社)にて連載中の田中相による同名漫画をドラマ化し、人気を博した「天狗の台所」(2023年、BS-TBS)のシーズン2。 前作では、14歳の少年・飯綱オン(越山)がある日両親から“天狗の末裔”であることを告げられた上、兄・基(駒木根)のいる人里離れた古民家で一緒に暮らすよう言い渡される。当初は田舎暮らしに辟易していたオンだが、基や彼の友人・愛宕有意(塩野瑛久)らと素朴で丁寧な料理を味わい、自然と共存する暮らしを送る中で、そこでの生活に魅了されていく姿が描かれた。 その続編となる本作では、ある事情からニューヨークの自宅を飛び出したオンが、再び基と共に田舎暮らしを送ることに。また、原作者監修によるオリジナルストーリーが展開される他、有意の兄・愛宕慈雨(古屋呂敏)やオンと同年代の少年・颯真(原田琥之佑)といった新キャラクターも登場する。 ■塩野からのまさかのフリに駒木根&越山が困惑 会見には、飯綱基役の駒木根、飯綱オン役の越山が出席。また、この場には来ることが叶わなかった愛宕有意役の塩野瑛久もVTRコメントという形で参加することに。 駒木根と越山のあいさつに続いて、塩野は「本日は会場に足を運べなくてすみません。でも、2人が会場をバッチリと盛り上げてくれているだろうなという圧倒的な信頼感があるので(笑)、ぜひ『天狗の台所 Season2』を盛り上げていただけたらなと思います」とコメントを寄せる。 これには駒木根も「ずるいですよね。言い逃げみたいな。もう自分は(コメントを)撮ってるからいいけど…(笑)」と、冒頭から自分たちへのハードルを上げる言葉に思わず反応していた。 ■古屋呂敏を交えた4人の関係は「4兄弟みたいな感じ」 8月中旬から約1カ月にわたって行われたという本作の撮影。キャスト陣は1年ぶりの再集結となったが、駒木根は「思ったよりも普通というか。やっぱり1年前に本当に濃厚な時間を共に過ごしていたので、1年ぶりに会っても家族に会うような安心感というか。(Season1と)同じ場所で撮影していたんですけれど、『ああ、ここに帰ってきたな』という安心感がすごくありました」と振り返る。 その一方で、「越山くんはすごく背も伸びて声変わりもして、『うわ、ちょっと変わっちゃったな~』と思って(笑)。大人っぽくなったなと思ったんですけど、だんだん時間を共にしていくと、『あれっ、中身は(あの時の)まんまだな』って。そこの安心感もすごくありましたね」(駒木根)と、身体的な成長を遂げた越山の変わらなさにホッとした様子。 越山も「『1年ぶりに帰ってきたな』っていう安心感がありましたし、あとは撮影に入る際、『また同じスタッフさんがいる!』というSeason2ならではの安心感もあったので、Season1よりもすごく楽に撮影できました」と語った。 塩野は「まず何より、オン(を演じた越山)がすごく成長していて。もうちょっとで(身長が)抜かされてしまうんじゃないかっていうくらい大きくなっていたし、変声期で声も変わっていて、やっぱり思春期の男の子は1年でこれだけ変わるんだなと思ってすごい感心しましたし、お芝居のナチュラルさだったりも成長したのかなっていう気はしていて」と、越山の成長ぶりに驚き。 駒木根については、「慈雨役の(古屋)呂敏くんと葵汰くんがもうめちゃくちゃ仲良くなっていて。なんか『この2人が兄弟なんじゃないかな?』って思うぐらい、すっごい仲が良かったです。顔もなんか、横顔がすごい似ていたんですよね。それがすごく印象的でした」(塩野)と、古屋との親密ぶりを暴露した。 塩野の話を受けて、越山も「本当に呂敏さんがクランクインしてから(葵汰くんと)もう速攻で仲良くなっていて、僕も『あれ、いつの間にこんなに仲良くなってるんだろう?』と思って。呂敏さんと葵汰くんと3人で(撮影を)待つ時とか、僕だけちょっと居場所ないなみたいなことを感じながら…」とタレコミを。 さらに、「でも本当に、さっき(塩野さんが)言ってた通り横顔とか鼻の高さとか超似ていて。寝顔も似てるし」(越山)と明かすと、駒木根は「いや、どう返していいかわからないですね(笑)」と苦笑い。 続けて、「でも、寝顔を(他のキャストが)現場で見れる(くらいの関係性になっている)のがこの作品のいいところというか。塩野くんは僕と呂敏くんが兄弟みたいって言ってましたけど、僕からしたら4兄弟みたいな感じで。控室で4人で寝っ転がってみんなでぼーっとしていたり、Season1とはまた違ったすごく楽しい雰囲気で撮影できたのかなとは思いました」(駒木根)と、4人の関係について言及した。 ■越山敬達は「学ばない男」 本作の見どころの一つは、基が暮らす古民家や“天狗の里”に広がる田園風景など、唯一無二のロケーション。駒木根は「本当に、『このために1年間頑張ったんだな』って思えるくらいすごく素敵なロケーションでしたし、現場の空気感も大好きです。Season1をたくさんの方に見ていただいてSeason2の制作が決まったと同時に、『この物語がどんどん続いていけばいいな』って先のことまで考えてしまうぐらい、すごく素敵な空間でした」と率直な思いを。 越山も「Season2が決まった時に『またあの現場に戻れるんだ!』っていう。それこそSeason1の現場の楽しさというか、ほんわかした緩やかとした暖かさというか、あれがまた感じられるんだっていううれしさと、『早く撮影したいな』っていうワクワクがありました」と、キャスト一同この場所に強い思い入れを抱いていることを伺わせた。 ロケーション以上に視聴者を魅了してやまないのは、基たちが作るおいしそうな料理の数々。越山は「もう全部おいしかったです。撮影って(一つのシーンを)いっぱい撮るじゃないですか。同じ料理でも(食べているカットを)何回も撮ったりするんですけど、一つ一つの料理がおいしいんで、カットがかかっても食べちゃうんですよ。だから『学ばないね』とよく言われるんですけど」と、あまりのおいしさに我慢ができないと告白。 そんな越山の様子について、駒木根は「学ばないんですよ(笑)。僕は『まだ食べる(シーンを撮る)から、これは食べない方がいいよ。絶対お腹いっぱいって言うでしょ?』って言うんですけど、『いや、俺大丈夫っす。いっぱい食えるんで』って言っておきながら、その後何か食べて『ああ…、俺もう食えないっす』って(笑)。多分次のシーズンになっても同じことだと思います」と、やや呆れ顔だった。 毎回登場する料理について、現場では「料理を食べるたびに、『これ、(Season1の時から含めて)今ランキングどれぐらい?』みたいな話をするんです」(駒木根)と、キャスト陣の間でお気に入りメニューのランク付けが行われているそう。 その中でも特に印象深かった一品について話が及ぶと、「エビの頭の殻で炒って出した、出汁というかそばの漬け汁で。漬け汁がおいしかったんです」(越山)とコメント。駒木根も同意しつつ、「手の込んだ料理からわりと手軽にサクッとできる料理まであるんですけど、このエビの殻の漬け汁は結構簡単な方だと思うので、ぜひ皆さんにトライしてみてほしいなと思う一品ですね」とアピールした。 ■「Season2では有意のキャラクターを積み上げたものが伝われば」(塩野瑛久) 自身が演じたキャラクターについて、Season2での変化を問われると、駒木根は「基はあまり変わらないかなと思うんですけれど、オンと出会ったことで、古き良きものだけじゃなく現代的なものも自分の生活に取り入れていきます。今回はわりとスマホを使うシーンがあるんですが、そういったことに不慣れなところも含めて、Season2では基のかわいらしい部分も見られるのかなとは思います」と明かす。 越山は「Season2では、(オンが)前より村や隠遁生活を愛しているという気持ちが感じられるんじゃないかなって思います。変わらないところで言えば、やっぱり内面というか、まだ大人になりきれてないところは変わっていないんじゃないかなと思います」とコメント。まさに少年から大人へと変化していくオンの成長にも期待感を抱かせた。 一方、塩野は「Season1での有意は、自分よりも人に寄り添って、悩みなどを解決してあげられるような立場にいたのかなと思いつつ、仕事に謀殺されるような毎日の様子もチラッと描かれていて。それがSeason2でははっきりと見えてくるところがたくさんあります。 有意の中で東京の仕事にいろいろ思うことがあったり、もがいたり苦しんだりしている部分がフィーチャーされますし、有意の過去についても少し触れられます。なので、Season2では有意のキャラクターを積み上げたものが伝わればいいなと思います」と語った。 ■駒木根葵汰、現場で炎と格闘 「撮影中に起きたハプニング」という質問に、駒木根は「前回は越山くんが虫から逃げる大逃亡とか(笑)、あとは(犬の)むぎの大逃亡とかありましたけど、今回は本当にみんな大人になって、そこまで大きなハプニングはなかったんです。そんな中で、今回は個人的に『暑さ(熱さ)との勝負だったな』と思っていました」と告白。 「日光はもちろんなんですけど、火を使った料理とか、あとは焚き火とかそういうシーンも結構多くて。カメラの都合上(火に)近づかないといけなくて、パチっと跳ねたりしても熱い表情をせずに演じるというのが、なかなかに大変なシーンだったなと。本当に、やけどしながら頑張りました(笑)」(駒木根)と、過酷な撮影について言及。 現場で見ていた越山も「本当にカットかかった瞬間に『ああ~!』って(言っていた)」と、そのシーンでの様子を証言。それでも駒木根は「頑張ればいい画が撮れるなと思ったのと、こうやって頑張ったということを皆さんにお伝えしたいなという思いで、その時から今日しゃべることは決めてました(笑)」と笑顔で振り返った。