27年操業開始へ 半導体関連設計・内外テック 工業団地に進出 奥州・江刺
半導体関連部材の設計・開発などを手掛ける内外テック(本社東京都世田谷区、資本金18億6361万円、岩井田克郎代表取締役社長)が、奥州市江刺の工業団地「江刺フロンティアパーク2」に進出することが決まり、同社と同市による企業立地協定の調印式が11日、市役所で行われた。成長が見込まれる半導体市場の需要拡大への生産対応と高真空・制御技術に対応する開発力の強化を図る方針で、2027年秋の操業開始を予定している。 同社は1961年設立で、半導体関連装置の製造に欠かせない空気圧機器や真空機器などを取り扱う。同市江刺には2017年に子会社の内外エレクトロニクスが進出。22年には同エレクトロニクス江刺事業所を新設して、東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ東北事業所が手掛ける半導体製造装置の組み立てなどを行っている。23年には同江刺事業所内に「内外テック江刺開発センター」を開設している。 同工業団地の1万6433平方メートルを取得し、最初に延べ床面積3000平方メートルの工場1棟を建設する方針で、事業費は12億円以上を見込む。完成後に2棟目の建設を構想しており、工場では江刺開発センターなどで開発された半導体関連製品などの生産を行う。26年度までに約10人を新規雇用する予定。