大台町税務住民課の大森豊課長

町は6月に寺から説明を聞いて調査を行いましたが…。 大台町　税務住民課　大森豊課長： 「（現場を見ると）どうも埋蔵ではなさそうだと。“散骨”みたいな感じでしているところも見せてもらった。町では判断できませんでしたので、県や国に問い合わせをしているところです」 厚生労働省によると、“遺骨の埋蔵”に関する法律はありますが、“散骨”に関する規定はなく法律の範囲外。明確な法律がないため、判断は自治体などに委ねられていて、自治体によっては「墓地以外の場所で焼骨を散布してはいけない」と条例で定めているところもありますが、大台町にはありません。

ガイドラインには法的拘束力はない

ただ、まったくルールがないわけではなく、厚労省のガイドラインでは“散骨”を行う場所について、こう表記しています。 ◆陸上の場合：河川・湖沼以外の特定の場所 ◆海洋の場合：海岸から離れた海域 ◆地域住民に配慮すること しかし、ガイドライン自体に法的拘束力はないので、守らなかったとしても処罰や罰則はありません。 ルールにのっとって”自然葬”を行っているという寺と、住んでいる場所の近くに葬られる遺骨を不快に感じる住民。歩み寄れる解決策は見つかるのでしょうか…。