熊本市電の延伸計画 年度内に都市計画決定される見通し 都市計画審議会が了承【熊本】
テレビ熊本
熊本市電の延伸について、26日の都市計画審議会で、軌道整備や道路の拡幅が認められ、延伸の計画はまた一歩前進しました。 熊本市電の延伸が計画されているのは、東区の健軍町電停から熊本市民病院まで約1.6キロのルート『仮称・東町線』です。 概算事業費は約141億円、開業予定は7年後の2031年度です。 この市電延伸の計画は今年9月、市議会が実施設計予算案を議決したことで本格的に進むことになり、熊本市は翌10月に開いた市民説明会で用地買収が必要となる見通しの区域を示していました。 26日の都市計画審議会、議題は市電延伸に伴う軌道の整備、道路の拡幅についてです。 【委員】 「通常の買い物などで市民がここから乗って街に行く利便性が感じられない」 【委員】 「観光客にも使いやすいように検討したらいいのでは」 【委員】 「危機管理上重要な幹線道路なので(自動車の)通行空間を確保するのは重要」 委員から東町線をめぐってさまざまな意見が出されたあと採決が行われました。 【賛成多数】 審議会は賛成多数で市電延伸に伴う道路の拡幅などを承認しました。 【熊本市 市電延伸室 太江田 真宏 室長】 「可決されたことは大変よかった。将来の人口推計も見越して、今後50年の評価を織り込んだ上で(市電延伸事業の)効果はあると考えている」 熊本市電の延伸は26日の承認を受け、年度内に都市計画決定される見通しです。 市は来年度、現地で測量を実施 また、2026年度には建物の調査や用地補償などの相談・交渉を行うとともに、現地での着工を目指しています。
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